04 ERIKO MIYAKODA
- 都田恵理子(ミヤコダ エリコ)
- ローフードマイスター(日本リビングビューティー協会)、オーガニックコスメブランドPR
国産オーガニックコスメブランドに携わりPRを務める。2013 年から自身の体質改善を図るため植物をベースにしたヘルシーな食生活にシフト、ローフードマイスターの資格を取得する。身体の内側からオーガニックで美しく健康になることをテーマに、ウェルネス、ビューティー、オーガニックの情報をブログで発信中。
オーガニックコンシャスな生活
激務から体を壊し、
ローフードに開眼
湾岸沿いのタワーマンションで夫と暮らす都田恵理子さんは、ローフードマイスター。趣味はサーフィンとヨガというヘルシーな女性。でも2008 年からオーガニックコスメのPRとして多忙を極め、その忙しさから食生活が乱れ、肌トラブルを起こしたり、胃腸炎で救急搬送されることもあったとか。
「心身を作るのは体だと感じ、体内に取り入れるものを見直したいと思い、マクロビオティックを始め、さまざまな食事法を試してみたんです」
その中で野菜や果物をまるごとおいしく摂取できるうえ、調理法が簡単で続けられそうだと感じたのがローフード。本格的に学ぶために学校に通い、2013年にローフードマイスター1級を取得した。
ローフードとは、可能な限りオーガ ニックのフレッシュな野菜や果物、ナッツ、オイルなどを非加熱で調理することで、含まれる酵素や補酵素(ビタミン、ミネラル、抗酸化物質)を効率良く摂取する。
食材に含まれる酵素などは熱をいれると壊れてしまうため、48度以上の加熱処理はしないのが基本。
ローフードの食生活に変えてからの体調は、
「食べ過ぎがなくなり、肌がキレイになったんです。ローフードは体の糖化を防ぐのでアンチエイジング効果が高く、体重も落ちて!そしてローフードの授業の中で生のジュースを積極的に摂ることを勧められ、コールドプレスジュースと出合ったんです」
最初は生ジュースを作るために、ブレンダーやジューサーという選択肢もあった。
「よくコールドプレスか、スムージーかと悩みますが、スムージーを作るときは素材すべてを混ぜるので、食物繊維も栄養素と一緒に飲むことになります。この繊維が胃腸の負担になることもある。しかも高速回転のジューサーでは酵素も壊れてしまいます。なので私は迷わずスロージューサーで作るコールドプレスジュースを選択しました」
食べるのとは違う、
素材を感じるジュース
「ヒューロムを選んだのは、家庭用機器としてコールドプレスが日本に上陸した時からあったこと。ジュースを作り始めたら、私以上に夫が喜びました。美味しい、美味しいと毎日楽しみにして。搾って飲むと、食べるのとは違う甘味、苦味、渋みが感じられ、素材の味がぐっと前に出てくる感じがします」
では ローフードマイスターの立場から、お勧めの素材は何かと聞くと、
「やはり季節の果物を、通年のものと合わせて使うことです。野菜はセロリやケールといった葉物をよく使いますし、にんじん、たまにミントやバジルといったハーブを混ぜることもあります」
都田さんは他に、ひと晩水に漬けて柔らかくした生のアーモンドでアーモンドミルクも作る。
「コールドプレスジュースは完全にローフード。しかも、酵素、抗酸化成分、ビタミン、ミネラルなど栄蓑素を、胃腸に負担なく、短時間に積極的に摂れるのがありがたいですね」
こんなに使える!
搾りカスを使う調理法
そして自宅でローフードのセミナーを開く、都田さんならではの豊富なアイデアも。
「ジュースを作ったあとの大量のカスを、何かに利用できないかなと、最初はスープにしてみました」
残った素材に水とブイヨンを加え、鍋で煮立たせてからブレンダーでなめらかにすれば、簡単ポタージュスープの出来上がり。
「手軽なところでは、サラダのトッピングにも使えます。葉物のカスの食物繊維はかなり口触りがあるので、炒めてからフードプロセッサーでお肉と混ぜ、ハンバーグも作ってみては。生姜やにんじんのカスは美味しいので、利用できる範囲が広いですよ」
また果物のカスは、こんな利用法も。
「りんごはパンケーキに混ぜて焼いても美味しいんです。あとはカレーに混ぜるのもおすすめです」
そして最後にコールドプレスジュースを、こんな視点から生活に取り入れることも可能だと。
「毎晩会食が続いて胃腸が疲れがちな男性や、ダイェットしたいという女性にお勧めなのが、朝ごはんをジュースに置き換える半日ファスティングです。たとえば夜中近くまで会食が続いても0時から昼の12時まで固形物を取らなければ胃腸はとても休まります。もちろんー食分をジュースに置き換えれば、ダイエットにも効果的。私は毎日そうして胃腸を整えています」
今やコールドプレスジュース、そしてローフードですっかり健康体を手に入れた都田さん。
「何より味が美味しいから続けられるんです。お客さまを家に招いたときも、ウエルカムドリンクにして出すと、たいていの方に喜んでいただけます」