新生姜
一般的な茶色い根生姜と比べて辛さが穏やかで、瑞々しいのが特徴です。新生姜は、根付けに使用した根生姜の上に出来た根の部分です。新生姜は水分を多く含んでいるので、長期保存には向いていません。特に質のよい新生姜は、全体に色が薄くて表面にハリ、ツヤがあります。
新生姜は、手で折れるくらい柔らかく、切り口は汁が滴るほど水分をたっぷり持っていて、辛みも穏やかなので、生のまま食べることができます。よく知られているのが、お寿司に添えられる「ガリ」です。生魚の生臭さを軽減させ、食中毒の予防ができるとされています。
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“食べる万能薬”
- 旬の時期
- 5月~8月(ハウス栽培)、11月
- 成分と栄養素
- 生姜に含まれる辛み成分の「ジンゲロール」は、強い殺菌作用があります。加熱すると、「ショウガオール」に変化し、身体を温めて新陳代謝を活発にします。この他、カリウム、マグネシウム、リン等も含まれています。また、独特な香りの成分の「シネオール」は、疲労回復、食欲増進、消炎作用や胃を健やかにすると言われています。
- 効果
- 健胃作用や新陳代謝の促進など期待できる新生姜、生と加熱によって生姜の効能や効果が異なります。
- 健康効果
辛み成分の「ジンゲロール」は、殺菌作用、免疫細胞を活性させる作用、胆汁の分泌を促進する作用を持ち、コレステロール値を低下させることができると言われています。また、吐き気や頭痛の原因物質とされるセロトニンの作用を抑制する効果があるとも言われています。 - 冷えを改善する効果
「ジンゲロール」は、血行不良の原因物質の一つとされるプロスタグランジンの作用を抑制する働きがあるため、血管を拡張させ、血流を促すことにより、冷え性の改善を期待することができます。「ホットジンジャー」「シロップ」など、熱した生姜をとりいれると、体の芯からじわじわと温めてくれるので、冷え性や肩こりなどに効果的です。 - ダイエット効果
「ジンゲロール」は、血流を良くする働きがあるので、体内の代謝もアップして、エネルギーの消費を増加させ、ダイエット効果に期待できます。
TIPS
- 色素(ジュースの色素)
- 薄ピンク色
- 水分量
- やや多い
- 硬さ
- ふつう
- *水分量・硬さは目安です。栽培方法や気候、時期などで個体差があります。
- おすすめの搾り方
- 新生姜搾る場合は細目のストレーナー(フィルター)で搾ると不溶性食物繊維が取り除かれてサラリとしたジュースに仕上りします。にんじん・りんご・レモンの定番ジュースに、少量を加えると新生姜の香りと辛みが感じる、味わい深いジュースに仕上がります。
通常の生姜より水分が多く辛さもマイルドなので、辛いのが苦手な方やお子さまでも美味しく飲むことができます。
また、新生姜を単体で搾って、ジンジャーシロップや調理用の生姜しぼり汁としても使用いただけます。
- ジュース以外のおすすめの食べ方
- 栄養をのがさず、加熱調理
【新生姜の甘酢漬け】
①新生姜は皮をこそげ取り、薄くスライスする。塩をまぶしてしばらく置き、軽く水気を絞る。
②沸騰した湯で、2分茹でて、ザルに上げて冷まして水気を絞る。
③甘酢(酢、砂糖、塩)を混ぜた容器に②を漬ける。*一晩おくと味が馴染んできます。煮沸消毒した容器に入れれば、1ヶ月以上保存可能です。 - 彩りよく味わう調理
【新生姜の塩昆布和え】
①新生姜は皮をこそげ取り、細切りにする。人参、胡瓜も細切りにする。
② ①、塩昆布、砂糖を混ぜ合わせ、冷蔵庫で味を馴染ませる。*お好みで胡麻油をかけても美味しいです。
監修:Hurom、野菜ソムリエ 川端寿美香(かわばたすみか:@sumikay816)