ビーツ別名)赤ビート、テーブルビート 和名)火焔菜(かえんさい)
「食べる輸血」「奇跡の野菜」と言われるビタミン、ミネラルなど栄養が大変豊富なスーパーフード。地中海沿岸地方を原産として赤紫色のものが一般的で、断面が赤と白のうず巻き模様や黄色の品種もあります。アブラナ科の赤カブに似た根菜のようですが、実はほうれん草と同じ、ヒユ科(旧アカザ科)の野菜です。煮込み料理やサラダなど様々な料理に使えることから、日本でも人気が高まっています。
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“奇跡の野菜”
- 旬の時期
- 海外産:通年 国内産:6~7月、11~12月
- 成分と栄養素
- カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ビタミンB1、ビタミンB2 、ビタミンB6 、ビタミンC 、ビタミンA、ナイアシン、パントテン酸、一酸化窒素(NO)、食物繊維、葉酸など多くの栄養素を含みます。赤紫の鮮やかな色は、ベタシアニン色素という高い抗酸化力を持つポリフェノールです。この色素を持つ野菜は限られており、ビーツはその希少な野菜の一つ。根の部分は葉先におくるための栄養素を留め、皮に2倍近くの食物繊維やポリフェノールが含まれています。このほかにビタミンB群の一種である葉酸を特に多く含みます。
- 期待される効果
- 美肌効果
ビーツに含まれるビタミンB群は、皮膚・粘膜の保護と健康維持やエネルギー産生の促進、ビタミンCは、皮膚のハリや弾力を保ってくれるコラーゲンの生成をサポートする役割があります。また、ポリフェノールは抗酸化作用があり、お肌や体の老化を早めてしまう原因の1つである活性酸素の害から守ってくれます。 - むくみの解消
ビーツには、体に欠かせないミネラルを多く含みます。カリウムは、血液をサラサラに保ち、体内の余分な塩分を排出するはたらきがあります。塩分は摂りすぎて蓄積されるとむくみやすくなるため、こうしたむくみ解消や高血圧の予防する効果が期待できます。 - 血流改善
ビーツに含まれる成分として注目されている一酸化窒素は、しなやかで柔らかい血管を保ち、血液の循環を良くしてくれるはたらきがあります。血流が改善されると、身体の細胞が必要とする酸素や栄養素が運ばれ、冷え・肩こり・疲労も改善されていくと言われています。 - 腸内環境を整える
ビーツには、便秘予防におなじみの食物繊維と天然のオリゴ糖が豊富に含まれています。便秘になると、腸内のビタミン生成が妨げられ、老廃物やガスなどが血液の流れに乗って体内を循環し、肌荒れやニキビ、体臭の原因に繋がることも。食物繊維とオリゴ糖は、腸内に溜まった有害物質や老廃物をまとめて体外に排出するのを促し、またコレステロールの吸収を抑制するはたらきも確認されています。 - おすすめ関連コラム
TIPS
- 色素(ジュースの色素)
- 赤紫色
- 水分量
- ふつう
- 硬さ
- やや硬い
- *水分量・硬さは目安です。栽培方法や気候、時期などで個体差があります。
- おすすめの搾り方
- やや硬めで水分のある食材なので、細目のストレーナー(フィルター)を使用して、不溶性繊維の少ないさらっとしたジュースにして飲むのがおすすめです。
- よく洗って皮ごとジュースにするほうが、より多くの栄養素を摂取できますが、独特の土臭さが苦手な方は皮をむいたり、少量にしたり、レモンなど酸味のある食材とあわせて搾ってみましょう。
あとはブドウやリンゴなど、フルーツで甘みを加えると、クセがなくさっぱりとした飲みやすいジュースに仕上がります。
- ジュース以外のおすすめの食べ方
- 栄養をのがさず、皮ごと調理
〈ホイル焼きにして食べる〉
ビーツをアルミホイルに包み、約160°の温度で1時間ほど焼くと、ビーツ独特の土臭さが抑えられるとともに甘味が増し、風味やホクホクと柔らかい食感が楽しめます。調理時間はビーツの大きさによって調整します。
〈茹でて食べる〉
水を沸騰させ、湯に酢を加えて洗った皮付きのビーツを弱火でじっくりと茹でます。酢を加えると発色が良くなります。火の通り具合を確かめながら、中まで柔らかくなったら出来上がり。 - 彩りよく味わう調理
〈生食で食べる〉
皮は剥いて薄切りにする。葉や茎も生のまま細かく切る。
監修:Hurom、ローフードマイスター 都田恵理子(みやこだえりこ:@erikomiyakoda)
ビーツを使った
レシピ一覧
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