レモン別名)クエン(枸櫞)
香酸柑橘の代表格。レモンは柑橘類の中で最も多くのビタミンCを含む、ビタミンCの代名詞的な存在でもあります。別名でクエンと呼ばれ、クエン酸の名前の由来になっています。酸味と芳香が強く、飲料や料理、菓子、紅茶の香りづけなどに多用されます。香り成分は皮に多く含まれるため、輸入レモンなどはよく洗ってから使いましょう。
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“食べるアロマ”
- 旬の時期
- 12~翌3月(国産) 通年(輸入)
- 成分と栄養素
- ビタミンC、クエン酸、カリウムなどを含んでいます。 レモンに含まれるポリフェノールの一種、エリオシトリンやヘスペリジンは優れた抗酸化作用があり、生活習慣病予防に役立ちます。さらに、レモンの香り成分、リモネンにはリラックス効果があると言われ、忙しい女性の“食べるアロマテラピー”にもおすすめです。
- むくみ軽減
レモンのクエン酸による酸味は塩味を引き立ててくれるので、塩分過剰摂取を抑制できるだけでなく、レモンに含まれるカリウムが余分な塩分を排出しむくみの原因となる水分を排出してくれます。 - 美肌効果
ビタミンCやエリオシトリンの抗酸化作用は肌のトラブルの原因になる活性酸素を除去する働きがあります。また、ビタミンCのコラーゲン合成を助ける働きにより、シワやたるみを防ぐ効果が期待できます。 - 疲労回復効果
レモンに含まれるクエン酸が疲労物質である乳酸を分解しエネルギーに変えるのを助ける働きがあるほか、香り成分であるリモネンにはリラックス効果があるため、運動後や頭を使ったあとの疲労回復に効果的です。 - 体重コントロール
レモンの甘酸っぱく爽やかな香りはリモネンと呼ばれる成分。唾液の分泌を促進し、食欲を高めます。また、交感神経を活発化させエネルギーの消費や体内で脂肪を分解する酵素の分泌を促すため、ダイエットにも役立ちます。 - おすすめ関連コラム
TIPS
- 色素(ジュースの色素/果肉のみ)
- 白黄色
- 水分量
- やや多い
- 硬さ
- 柔らかい
- *水分量・硬さは目安です。栽培方法や気候、時期などで個体差があります。
- おすすめの搾り方
- 果肉の柔らかい食材と一緒に搾る時は粗目のストレーナー(フィルター)を使うと、レモンの果肉感や香りが楽しめるとろっとしたジュースに仕上がります。にんじんやビーツなどの根菜類やりんごなど、硬い食材と一緒に搾る時は、細目のストレーナー(フィルター)を使うと、不溶性繊維の少ないさらっとした飲みやすいジュースが味わえます。
単体で搾ったレモン果汁は、炭酸とウォッカで割ればレモンサワーに、はちみつと混ぜるとレモネードにと、幅広いドリンクで楽しむことができます。 - レモンの皮や種は硬いため、取り除いてから搾汁することをおすすめします。
- ジュース以外のおすすめの食べ方
- 栄養をのがさず調理
〈加熱して食べる〉
食パンの上に薄くスライスしたレモンを並べ、はちみつを全体にかけてオーブンにいれます。焼き色がついたら、もう一度はちみつをかけます。甘酸っぱい香りが食欲をそそります。
〈調味料づくりに〉
瓶の中にカットしたレモンと塩を入れ、1週間以上熟成させると万能調味料の塩レモンが完成。ドレッシングはもちろん、肉や魚料理との相性もバッチリです。 - 彩りよく味わう調理
〈生で食べる〉
フレッシュなサラダにレモンの果汁をふりかけるのもおすすめです。国産のグリーンレモン(時期:10月~12月)を使うと、若々しいフレッシュな香りとビターな味わいを感じられます。
監修:Hurom、管理栄養士 山本 理江(やまもとまさえ:@masae.yamamoto421)