リンゴ別名)セイヨウリンゴ
世界的にも果物の代表とされるリンゴ。生産量は、みかんに次いで多い。現在、主流となっている品種は、すべて明治・大正期に日本に導入された国光、紅玉、デリシャス、ゴールデンデリシャスなどが親であります。それぞれに、酸味、甘味、食感の特徴があり、高品質なものが多くあります。
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“食べる美容液”
- 旬の時期
- 8~11月
- 成分と栄養素
- ビタミンC、カリウム、食物繊維、リンゴ酸(有機酸)など、リンゴに含まれるビタミンCは、100g当り4mg。安定性の高い酸化型なので、加熱したり切ったりしても破壊されず、栄養価が損なわれません。特に皮に多く含まれる繊維成分であるペクチンは、整腸作用を促します。リンゴ酸(有機酸)は、疲労した時のアルカリ分の多い状態「アルカロージス」を中和する働きがあります。
- 期待される効果
- 整腸作用効果
リンゴは食物繊維がたっぷり。皮と実の間に含まれる食物繊維のペクチンは、腸の働きを活発にして消化吸収を助けてくれます。日本に古くからある民間療法の一つですが、お腹の調子改善にすりおろしたリンゴの摂取は効果的です。また、健全な腸内細菌を保つことができ、便秘の解消にも役立ちます。 - コレステロール値抑制効果
ペクチンの作用が、血管の壁に付着したコレステロールを排出する働きをします。 - がん予防
リンゴの食物繊維の働きは、腸の調子を整えるだけでなく、腸内の発ガン物質を吸着して、体外へ排出する効果にも期待できます。また、ペクチンは腸の善玉菌を増やし、悪玉菌を排除してくれるので、がんに対する抵抗力を高める働きに期待できます。 - 美容効果
強い抗酸化力を持つポリフェノールも豊富で、血流促進、美肌効果や肥満予防効果、口臭や虫歯予防に役立ちます。 - おすすめ関連コラム
TIPS
- 色素(ジュースの色素)
- 乳白色
- 水分量
- やや多い
- 硬さ
- やや硬い
- *水分量・硬さは目安です。栽培方法や気候、時期などで個体差があります。
- おすすめの搾り方
- やや硬めで水分のある食材なので、単体で搾るときは細目のストレーナー(フィルター)を使用して、不溶性繊維の少ないさらっとしたジュースにして飲むのがおすすめです。
- 皮には食物繊維やポリフェノールが多く含まれているので、しっかりと洗って皮ごとジュースにすることをオススメします。
オレンジやミカンなど柔らかい食材や水分の少ない葉物類を使うときは、硬くて水分の多いリンゴを加えると搾りやすくなります。ミックスジュースの場合は粗目のストレーナー(フィルター)で搾ると、フルーツの風味が感じられるジュースに仕上がります。
- ジュース以外のおすすめの食べ方
- 栄養をのがさず、皮ごと調理
〈煮込んで食べる〉
【リンゴジュースでスペアリブの煮込み】
①スペアリブはさっと湯通しする。
②鍋にスペアリブ、リンゴジュース、醤油、蜂蜜を入れて汁気がなくなるまで煮込む。
*リンゴの作用で肉が柔らかくなり、リンゴジュースで煮ているので、お子様も食べやすい味になります。
〈焼いて食べる〉
【リンゴの豚肉巻き】
① リンゴ(どの品種でもOK!)を2㎝くらいのくし切りにする。
②豚肉(薄切り)を巻き、塩・胡椒をする。
③サラダ油またはバターで焼く。
*リンゴの甘味と豚肉はよく合い、疲労回復によいメニューです。 - 彩りよく味わう調理
〈漬けて食べる〉
【リンゴの蜂蜜漬け】①リンゴ(酸味と甘みのバランスがよく、多汁で香りが強いふじがおすすめ)を角切りにする。クコの実を水に浸して戻す。
②①に蜂蜜、洋酒(ホワイトキュラソー、白ワインなど)を加え、1時間くらい漬ける。
③器に②の汁ごと入れ、ペパーミントの葉を添える。
監修:Hurom、野菜ソムリエ 川端寿美香(かわばたすみか:@sumikay816)