ニンジン別名)「五臓を温め血を補う」(東洋医学より)
カロテンが多く含まれ、緑黄色野菜の代表ともいえ、カロテンの名は、英語の「キャロット」に由来しています。調理の材料として使う頻度が高く、家庭の常備野菜の一つとして欠かせないものです。主に流通しているオレンジ色の人参は、西洋系。赤く細長い「金時にんじん」は数少ない東洋系。10㎝ほどの小型種等があります。
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“カロテンの王様”
- 旬の時期
- 11月~3月(一年中流通している)
- 成分と栄養素
- にんじんと言えばカロテン。緑黄色野菜の中でも群を抜いて多く含み、ほうれん草の2倍(100gあたり)の含有量です。カロテンは、体内でビタミンAに変化します。皮の付近は特に多いので、皮のままか、薄くむいて調理すると良いでしょう。他には、ビタミンA 、ビタミンE、カリウム、食物繊維、カルシウムなどを含みます。
- 期待される効果
- 「五臓を温め血を補う(東洋医学より)」とされ、病気で体力が落ちている時や、虚弱体質の人が常に食べていると、その症状の改善に期待できます。
- 皮膚や粘膜への効果
βカロテンは、体内でビタミンAに変化し、体の成長を促し、免疫力を高め、皮膚や口、目、粘膜等を丈夫にするため、ドライアイや、眼精疲労等にも有効です。パソコンやスマホで酷使している方におすすめです。季節の変わり目や冬の乾燥した時期には、肌の乾燥防止、風邪やインフルエンザの予防にも期待できます。 - 老化防止効果
βカロテン自体の働きとしても、体の酸化を防いで老化を予防する抗酸化作用や、免疫力を高める効果等を持っています。 - 美容効果
若さを保つビタミンEや、体内の余分な塩分を排出するカリウムも豊富です。葉の部分は栄養たっぷりで、カルシウム、カリウム、ビタミンC、葉酸(貧血を防ぐ働きがある)含まれています。 - おすすめ関連コラム
TIPS
- 色素(ジュースの色素)
- オレンジ色
- 水分量
- ふつう
- 硬さ
- 硬い
- *水分量・硬さは目安です。栽培方法や気候、時期などで個体差があります。
- おすすめの搾り方
- 硬く食物繊維が多い食材なので細目のストレーナー(フィルター)を使用して、不溶性繊維の少ないさらっとしたジュースにして飲むのがおすすめです。なかでも有機にんじんを単体で搾ると、濃厚で素材の甘みがより一層感じられるます。
- ニンジンは搾ると約半分が搾りかすとなるため、ジュースの量を増やしたい場合は、リンゴやオレンジなどの水分の多い食材と一緒に搾るとよいでしょう。ニンジンの独特な臭いが気になる方はフルーツを加えると、甘くて飲みやすいジュースに仕上がります。レモンやライムなどの酸味を加えると、味がキュッとしまってさらに美味しくいただけます。
- ※ニンジンの搾りかすを活用した料理は下記のレシピ一覧をチェックしてください。
- ジュース以外のおすすめの食べ方
- 彩りよく味わう調理
〈生で食べる〉〉
【人参ドレッシング】
①人参、玉ねぎは、ストレーナーでジュースと搾りかすに分ける。
②ジュース、搾りかす、砂糖、蜂蜜、酢(ビネガー)サラダ油、塩・胡椒を入れて混ぜ合わせる。(日持ちは冷蔵庫で2~3日)
*サラダにはもちろん、白身魚や鶏の唐揚げ、カルパッチョにもよく合います。
【キャロットラぺ】
①人参は皮ごと細めの千切りにする。
②①とボウルにレモン汁、オレンジ果汁、サラダ油、塩・胡椒を入れて混ぜる。
*お好みで、蜂蜜やレーズンを入れて甘めに、クミンやシナモンを入れてスパイシーにと味のアレンジもできます。
*そのままで小鉢に、メイン料理の添えものとして、サンドウィッチの具材として、味と彩りを添えます。
監修:Hurom、野菜ソムリエ 川端寿美香(かわばたすみか:@sumikay816)
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